2013年07月03日
佐渡先生の闘い、 古代の闘い、そしてそれぞれの思い

沖田艦長、必ず助けますぞ・・
TV放映の第13話「異次元の狼」にござるが、次元潜水艦UX-01とヤマトの闘い駆け引きを主軸にしながら、ヤマト艦内でもそれぞれの闘いやドラマが展開いたしまする。
沖田艦長の言葉に触発され、自身の信念を貫いた古代進(結果としてこれがヤマトをフラーケンの攻撃から救うのじゃが)、真田副長と新見女史・・
中でも佐渡先生が、艦長を緊急手術する場面は、戦っているのは戦闘要員だけではないことを、よく表しておる、印象シーンにござる。
さよう、これもまた闘い
実際の艦戦に勝るとも劣らぬ、医師としての真剣勝負。患者の命を預かりたる医師の本分が見事に描かれておりまする。

恐るべき、次元潜水艦を繰るフラーケンたちとの、命をかけた探り合い、根競べの背景で、

↑コスモシーガルで発艦する古代と、装甲メンバー。
“必ず、ヤマトを助けてみせる”

↑こちらも予断を辞さぬオペが進行します。
“艦長を絶対に死なせはしない”
それぞれの真剣勝負が同時並行いたしまする。ともに宇宙戦艦ヤマトの旅を左右する、見えない敵への対応と艦長の命。どちらが欠けても宇宙戦艦ヤマトのイスカンダルへの旅はここで潰えてしまいまする。
そして、それらを見守る周りのクルーたち。
それぞれの思いと信念が、闘いのドラマを包み込みます。

あの人は死なん。絶対に死なんよ。
信じるんだ。

彼を死なせたくなかったのですね・・
こんなとき、あいつなら、どうしたと思う?

沖田艦長、行ってまいります・・
さよう、真剣勝負を見守る大勢のクルーたちもまた、佐渡先生や古代進と同じく、ヤマトを救いたいと共通の願望に向けて、それぞれがやるべきことを十二分にこなしていただろうことは想像に難くなきこと。
一丸となった大勢のクルーたちに支えられ、、佐渡先生と古代進、それぞれの奮闘が功を奏して、沖田艦長は一命を取り留め、ヤマトもついにフラーケンの攻撃を封じます。

↑二重の危機を克服した、ヤマト艦内でのひととき。
フラーケンの魔の手を逃れ、指揮官を失うことからも免れた宇宙戦艦ヤマトでは、ひとときの安堵の空気が流れまする。今般2199で宮川彬良先生が新たに創られたる優美なBGMがその場の雰囲気に合っていて、実に印象的でござった。
一見、乗り越えられると思えない危機を克服したことで、得られる達成感と、これからも続く闘いの旅路への決意は、ひとしおでござったろう。
ああ、抜錨当初は、いわば“寄せ集め”に過ぎなかったヤマトの乗員たちはこうやって互いを高め合い、“真のヤマトクルー”へとなっていくのやもしれませぬ。そして、本リメイクに続編があるのかどうかは不明でござるが、旧作シリーズを参照しますれば、後々の旅路を通じてヤマトと一心同体ともいえるまでに強い絆を培い、


・・おっと脱線
話を戻して、このヤマト2199TV放送13話、先行上映で初めて見ましたる折には気づかぬことが、何度か見るたびに、ああ、それはそういう意味じゃったのか、なるほどそうか、とばかり、じわりじわりと奥深く見えてまいりまする。中でも、第5章で真田さんと古代守の回想シーンを知った後で、第13話の真田さんと新見女史の会話、心理描写を眺めますれば、実に


前にも申したるところじゃが、まさしく
宇宙戦艦ヤマト2199は、回数観れば観るほどに、スルメがごとく噛めば噛むほどに味わい深さが増すストーリー
製作スタッフは、このTV放映を、先行上映ですでに先取りしてストーリーを知っておるヤマトファンも十分楽しめるよう、構成を練りに練って作り上げてくれておるのやもしれませぬ。これは本当に宇宙戦艦ヤマトを愛しておるお方々にしか出来ぬワザにござろうよ。

↑ 先行上映の第5章を知った上で改めて観れば、この新見女史の切ない表情の意味がよくわかり、思わずホロリとなります仕儀
・・いやはや、ヤマトに寄せる思いが高ぶって、またまた第13話の話題から脱線してしまってござる。
いかぬ、いかぬ(笑)
話を再び第13話にちゃんと戻して、最後に感想まとめを述べましょうぞ。
ヤマトの強さの秘密は、絶妙にコラボレーションし合う“人間力”であることを如実に語ってくれた第13話。
人間、信じて、考えて、努力すれば、大方のことは克服できるものでござるな。
これまた、現実社会の理想の組織像をヤマトが示しておるようで、企業運営や組織運営にも十分通じそうな教訓にござるな。
この藤堂おじさんが率いる、信州の観光部隊も、宇宙戦艦ヤマトがごとくありたいものよ、と憧れまする。
Posted by まほろば旅日記編集部 at 03:28
│ヤマト2199TV放送