2013年05月30日

“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~

“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~
↑ドーテム・ゲルヒンのプロフィール(ヤマト2199先行上映第3章パンフレットより)


さてもさても、前回に続いて、ドーテム・ゲルヒンにご登場願ってござる。

此度は、そんなゲルヒンくんから、得られる教訓について考えましょうぞ。

そんな、“とーっても下品(げっひーん)”“ドーテム・ゲルヒン”なんぞに学ぶことなんかないよムカッ

とおっしゃるあなた、本当にそうでござろうか。

まあまあ、『人間、自分以外はみな師匠』というではござらぬか。
騙されたと思って、この藤堂おじさんの考察に、しばしお付き合いくだされぃ。
さて、結局のところゲルヒンくんは、デスラー総統主催の謁見パーティーで余計なことを言ってしまったがゆえに命を落とすことになったのは、プロフィールに書いておるとおりにござる。
ガミラス千年を祝賀する、そして、総統閣下が臨席の下でのパーティーであるからには、それに相応しき礼節と立居振舞いが各自に求められておるのは言うまでもなかろう。

そんな祝賀ムードに和む場であると同時に、ガミラス千年の歴史を支えてきた祖霊に感謝し、総統以下幕僚一同が今後のガミラスの発展を誓う厳粛な場において、

ゲッハッハハハハ・・・・これは愉快!
罠にはめておいて、健闘を祈るかぁ〜!?
総統も相当、ご冗談がお好きで
“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~ヒック・・


などとやらかしますれば、そりゃまあ、総統も相当にお怒りになるのは至極当然でござる。

命まで奪うというのはやりすぎではという点はきっと賛否両論ござろうが、神聖な場を汚したゆえに当然の報いとして、ゲルヒンくんは何らかの処罰を受けるべきだというのは、実社会の荒波をよくご存知のヤマトファンのお歴々ならばこぞって異論なきことじゃろうと、おじさん思いまする。

故意であろうがなかろうが、この手の失態、やらかしますれば現実の社会でも確実に制裁はうけるものでござりまする。そして年配であればあるほど、これが責任が重い立場であればあるほど、その影響とダメージは大きくなるものにござりまする。
大臣や国会議員がうっかり失言したせいで辞職などに追い込まれるというのはテレビニュースでもおなじみの光景にござるよ。

さよう、ドーテム・ゲルヒン氏は、まさしくこれと同じことをやってしまったのである。

“あんな言い方したが悪気はなかった” “あれは酒に酔った勢いで言ってしまっただけだ” などなど、失言の後で必ずといっていいほど出て参る、言い訳の常套句にござるが、こんな言い訳を許してくれないのが世間というものにござるなぁ。
ゲルヒンくんも、酒癖の悪さと、普段はきっと部下受けがよいはずのユーモラスな性分が裏目に出て、ついうっかり、言ってしまったのじゃろうが、うっかりでしたは通用せぬじゃろう。記憶に新しいところでは、猪○知事さんや橋○市長さんと同様、後悔先に立たず、にござる。
社会常識に照らしあわしますれば、食料生産管理局長という、おそらくは副総統に次ぐほどの高い要職に就いているのであれば、なおさら公式なパーティー席上での下品な発言に対しては重く責任を問われまする。殺す殺さないはさておき、懲戒免職レベルの不祥事でござろうな。

そして、ガミラスに新聞があるならば、

↓↓↓こ~んな感じでデカデカと、翌朝の朝刊で一面を飾ることになって、ガミラス帝国の隅々まで配信されたことでしょうな。
“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~

とまあ、ここまでは現実社会の高官や政治家の実例を出しながら、ゲルヒン氏の“総統も相当”発言が、現代日本の基準に照らし合わせても、十分立派な不祥事たりうるということを述べましてござるが、何も政府高官でなくとも、我々一般庶民、一般のサラリーマン社会においても同じようなことが十分起こりえるし、実際に巷のあなたこなたでこの手の失言劇は多々起きておることは、“全国のお父ちゃん連盟”会員の皆々様ならば言わずと知れたことにござりまするよのう。
例えばじゃのう、

・商談成功まぎわに、迂闊なことを言ってしまい先方が気分を害して契約を破棄された。

・普段ならばムードメーカー的な発言も、場の空気を読めずに周囲のヒンシュクを買ってしまった。

・無礼講の宴席とはいえ、一線を越えて上司に絡んだため、その後職場に居づらくなって退職。


などなど。もちろん、有名人のように新聞マスコミで叩かれるということはまずないものの社会的信用は失うことに変わりはござらぬ。

いかがにござろうか、思い当たる節や、このくらいなら身近で起きたことがあると感じるお歴々も多いのではござらぬだろうか。かくいう、おじさんもこれらとニアミスな体験や、不用意なことを言って愛妻の機嫌を損ねてしまって難儀したことなど、いろいろとござる。

う~む、まさしく、“とんでも”ゲルヒンくんの失言劇を他人事とは思えないのではござらぬのでは?

ヤマト2199の先行上映での、ゲルヒンくんのバカハツ場面に、“バカだなあ”、“普通あんなこと言うかね”と失笑されたヤマトファンのお歴々もきっと多くおられる(実は、おじさんもそのひとりじゃて)とは存じまするが、人間、他人のことを傍で見て、“バカだなぁ”“もっと○○すればいいのに”と多々、感じる反面、いざ自分が同じような失態に陥っておるときにはそれと気づかぬものなのでござるよ、ほんに。

自分で自分の顔や背中が見えないのと同じく、他人の欠点や問題点はいくらでも見えるのに、同じことが自分自身に起きていてもなかなか気づかぬもの。

悲しきかな、そこが人間たる者のうまくいかぬところ。“人のフリ見て我がフリ直せ”とはいうものの、実際にはこれはそう簡単に出来ることではないのじゃぞな、もし。

“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~


要するにじゃな、

人間、誰しもが、ドーテム・ゲルヒンキラキラ “そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~キラキラ になってしまう危険性と常に隣合わせ


ということにござる。ガ-ン

ヒミツ口は災いの元ヒミツ

とはよく言ったものですわい。聞きなれた何の変哲もなさそうなこの諺、大変説得力と重みを伴ったものじゃと実感せずにはおられませぬわい。

う~ぬ、ヤマト2199第8話に味を付けてくれておる、ドーテム・ゲルヒンはまさしく、人間が必ず持っている“軽率な側面”を見事に体現してくれておる存在にござりまする。
10秒そこそこのわずかな登場カットで、我々、実社会を生きる“お父ちゃん世代”に大変重要なメッセージを示しておるゲルヒンくん、いや、ゲルヒン先生、御見それしました!!
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↑ ヤマト2199第8話で、多くをご教示くれた反面教師、ゲルヒン先生に乾杯!

“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~
全国の働くお父ちゃん諸氏、
われわれ中間管理職にあまた教訓をくだされたゲルヒン先生に 今一度、盛大な拍手を!!


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“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~
ああ、そうだった、セレステラ、
そのゲルヒンくんの一件をモチーフに作らせた“失言予防カード”を
皆に配ってあげてくれたまえ・・・



↓↓↓これだよ、このカードを手元に置いて教訓としたまえ
“そうとう”も“そうとう”、ドーテム・ゲルヒンから学ぶこと ~失言の怖さ~
↑これが、総統閣下ご推奨の『ドーテム・ゲルヒン失言予防カード』(クリックで印刷用画面が飛び出すぞな、もし?)

はたまた、こちらも社員研修にいかがにござるか~? >全国の一般企業の人事部長諸氏。

ほんに、宇宙戦艦ヤマトは人材育成にも役立ちそうでござりまするなぁ。


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Posted by まほろば旅日記編集部 at 03:28 │ヤマト2199TV放送