2013年05月10日

発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~

発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~
↑ヤマト2199のTV放送第5話のラストシーン

ヤマト、冥王の海に沈む!!


いや〜、ヤマト2199の第5話のラスト、

反射衛星砲の直撃を受けて、ヤマトが沈没するところで終わってしまいましたるぞ。

旧作もヤマト2199の先行上映もまったく知らぬ人にはいささか衝撃シーンだったやもしれませぬぞな、もし。

実はその直後に、シュルツ司令はガミラス大帝星に通信し、じきじきにデスラー総統にヤマト撃沈の報告をするのじゃが、どうやらその場面は次回、第6話の初っ端あたりになるようにござる。
したがって、以前ここに、この第5話にデスラー総統が初登場すると書いてしまったがそれは誤りにござった。
おじさんのブログを信じて、デスラー総統にお会いできるのを心待ちにしておられた方々や、総統閣下に謁見したいためにわざわざ第5話を視聴なさった方々には大変申し訳なきことをしてしまった仕儀、お許しくだされぃ。

この藤堂おじさん、全国の皆さんに坊主になってお詫びせにゃなりませぬな (←はて、どこかで聞いたようなセリフじゃのぅ)


はてさて、此度、おじさんがTV放送の第5話から取り上げたいのは、

発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~
↑↑↑お父ちゃん

ではなくて、

シュルツ司令と反射衛星砲についてでござる。

発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~

はい、先週のTV放送第5話をごらんのお歴々であれば、このシーン、もうおわかりでござるな。

遊星爆弾の発火装置として運用されている反射衛星砲を見ながら、シュルツ司令がこれをヤマトの迎撃に使えるかもしれないと考えて言ったセリフにござる。
そして、いきなりこれを使うから準備しろとただ言うのではなく、“使えると思わないか”と部下のガンツにも考えを促すように言っているあたりは、単なる戦闘司令官としてだけではなく、上司として部下の育成も意識しておるように思えたのは、藤堂おじさんのシュルツ贔屓でござろうか。

あいにく、弟子のガンツは、師匠の発言に対してこの時点ではいまだピンとは来ておらぬようでござったが。ともかく、シュルツ司令の教育者としての一面をいくばくか感じさせるシーンにござりました。

発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~


反射衛星砲について、本来の使用目的を外して兵器として転用したのは、旧作にはないヤマト2199オリジナルの展開のござり、おじさんも含め、世の管理職のお父さん連中は皆、ある種の感銘を覚えたのではなかろうか。

さよう、現実の社会において、特に組織を率いる立場にある中間管理職以上の人なら誰でも常日頃からお題目ばりに念頭においている、ビジネスの重要事項に十分通じることですしのぅ。

それは、発想の転換

劇中でもシュルツが、まさか発火装置の兵器への転用とは思いつかなかったと感嘆するガンツに、発想の転換が大事なのだと諭しておりまするが、まるで現実の日本企業の年配の課長と30代くらいの係長のやりとりをみておるようではござらぬか。

発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~
↑↑↑上司と部下のひとつの理想像を見ているようなこのシーン。現実のビジネス社会の場にも十分通じるものが

現実の世界と宇宙戦艦ヤマトの世界をむやみにごっちゃにするのもいかがなものかもしれませぬが、この反射衛星砲を転用したシュルツ司令、少なくとも組織の長としては及第点をクリアーしておると思ってもよろしいのではなかろうか。

(現実のビジネスリーダーを目指すあなたが第5話のシュルツ司令から学べるかもしれない?こと)
1.固定観念にとらわれず柔軟な発想をすべし
アニメの中のことではござるが、シュルツ司令は安易な思い付きではなく、反射衛星砲の様々な性能なりを全て熟知した上で、これは宇宙戦艦の撃沈に応用できる、転用しても問題はないと踏んだであろうことは劇中には出てこぬまでも想像に難くなきこと。何事もその本来の用途や性質を十分に知り尽くした上、誰も思いつかない奇策を編み出すのは、この競争社会においても大いに有効にござる。ただし、“生兵法”という言葉もあるように、そのもののことを十分に知らぬままに本来の目的を逸脱したことをすると、とんでもない大事故、大失敗につながるゆえ、注意が必要でござるぞ

1.常に教育的配慮を持つべし
アニメの中でも、シュルツ司令は自身の戦術をそばで見せながら、発想の転換の重要さや時には状況を楽しみながら戦闘(仕事)に取り組むことをガンツとヤレトラーに説いてござる。やはり組織の上に立つ者として、部下を薫陶すること、部下に思考を促すことも重要でござろう。そしてそれは、研修とか講義とかあらかじめ準備された“教室”でよりむしろ、現場で、忙しい中でも折に触れての育成がどれだけなされておるかが、リーダーの価値を決め、ひいてはそのリーダーの後継になるであろう部下を有能にすることにつながり、さらに持続的に組織を強くすることにつながってゆく。劇中のシュルツ司令のさりげない発言に、所作に、部下と組織を育てることができる上司とは何かを感じ取ることができるのでござる。付け加えれば、この第5話のシナリオを考えた御方、どなたか存ぜぬがあなたは素晴らしきビジネスリーダーかもしれませぬぞな、もし。

逆に、ゲールのように、部下を自分のために利用する捨て駒としか考えず、ましてや部下の育成など程遠い上役は、結局は組織を弱くするダメ上司にござる。
発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~


いや〜、ヤマトは奥深い。
しかも2199は、旧作の良さを熟知し感動を噛み締めたお方々が製作しておるだけあって、さらに奥深い。
宇宙戦艦ヤマトシリーズは(一部を除いて)、旧作のころから噛めば噛むほどに色々考えさせられる奥深さと醍醐味がござったが、このヤマト2199、あらゆる設定に深みが増し、さらにいろいろと教えられる点、味わい深さ満載にござる。
反射衛星砲の転用よろしく、宇宙戦艦ヤマトはビジネス教本として社内研修にも転用できるかも?ですぞな、もし>いかがにござるか、各社の人事部長殿


はてさて、次回の第6話は、ついにデスラー総統登場。ヤマトが冥王星の海に沈んだ直後からのストーリーにござるよ。


発想の転換だよ ~ヤマト2199の第5話に学ぶ~
↑ ブォォォ〜・・・大音声を上げながら直立で海へと沈むヤマト。このシーンはきっと旧作ヤマトの完結編からとったものにござるな


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Posted by まほろば旅日記編集部 at 03:00 │ヤマト2199TV放送