2013年04月10日
新旧ヤマトにみるガミラス艦の装甲強度の違い
↑ 装甲が凹みながらも地球艦隊のエネルギー砲を跳ね返すガミラスのケルカピア巡洋艦(宇宙戦艦ヤマト2199)
これまたヤマト2199の第1話、冥王星沖会戦からにござる。
見てのとおり、地球側のエネルギー砲は、ガミラス艦の装甲に衝撃を与えることができても、一発では突き破ることができないことをあらわすシーンにござる。
そして、2199でのこのシーンの元になった、旧作ヤマト(1974年版)での同じ場面が下の絵でござる。
↑地球艦隊のエネルギー砲弾がまったく効かないガミラスのデストロイヤー型駆逐艦(旧作の宇宙戦艦ヤマト)
一見、新旧双方とも、地球艦隊の攻撃がガミラス艦に通用しないことを示しているかのように見えるシーンでござるが、それは違うと、おじさんは思うのでござりまする。
確かに、旧作ヤマトでのこのシーンは、地球艦(沖田艦)のエネルギー砲がガミラス艦の装甲に命中しても、何の衝撃もなく、いともたやすく分散されてしまっているという感じです。衝撃音もなし、その後の描写からはガミラス艦も完全に無傷。
↑地球艦隊の攻撃を受けても何のダメージもない様子で、反撃に転じるガミラスデストロイヤー
しかし、ヤマト2199での描写は地球側の攻撃がガミラス艦に何らダメージを与えないという描写ではない!とお見受けいたす仕儀。よくよく見れば見るほどそう思えるのでござる。
そう地球側のエネルギー砲弾が命中したときの状況をよくよく動画を吟味しますれば、まず、
スコーン!
という、強烈な衝突音がしていることがすぐわかっていただけるかと。(ちなみに旧作ではそういう衝撃音など一切なし)
宇宙空間であれほどの衝撃音が鳴り響くほどなら、エネルギー弾が当たったガミラス艦の内部は相当な振動や衝撃が走ったはずではなかろうか、もちろん乗組員の転倒事故や機器故障くらいは起きるであろう。
そして、音だけではなく、エネルギー弾が当たった装甲部分じゃが、いくぶん窪みを生じていると思える描写(下の絵)
↑おじさん的には、地球側のエネルギー砲弾の衝撃で装甲がわずかに凹んでいるように見えるのでござるが(宇宙戦艦ヤマト2199)
それはそう見えるだけじゃないのか?
衝撃音があるからといってダメージがあると考えるのは早計では?
やはり無傷じゃないのか?
ま、当然ながらの反論でありましょうな。そして、そう反論されてしまえばおおむねそれまでといってしまってもよいかもしれませぬ。
が、しか〜し
その後の地球艦隊の戦法を見る限り、やはり地球艦隊のエネルギー弾は一発ではガミラス艦を食い破ることはできないが、全く効かないわけではないと考えざるを得ないのでござるよ。
ヤマト2199では、その後も地球側が懲りずにしきりに“敵の装甲を貫通しないエネルギー砲”をこれでもかこれでもかとばかり執拗に打ち続けておるのでござる。
ダメとわかっていても大和魂ばりに根性で打ち続けている?
・・・断じて、それはない!ガミラスはバラン鎮守府のゲールのような無能な司令官が指揮しておるならともかく、本当にエネルギー砲がガミラスに対して無効であるならば、あの智将、沖田十三司令がムダ弾をやみくもに撃ち続けよ、などとバカな指揮をするであろうか!?
↑ガミラス艦の装甲を貫通しないはずなのに、その後も緑の光線をしきりに発し続ける戦艦キリシマ
一発ではガミラス艦を仕留めることは出来ないが、打ちどころによっては艦体の機器を故障させることくらいは出来るうえ、数発、同じ箇所を集中砲火すれば撃沈可能だから、一発では貫通しなくとも何度も何度も、あの緑色のエネルギー砲を撃ち続けておるのでなかろうか。
もし、全く効かぬのであれば、打てば打つほど手持ちのエネルギーを失うばかりでそれこそ完全な無駄弾打ち、もっといえば自身のエネルギーを無駄に減らしておるだけにござる。
ちなみに、旧作ヤマトのほうは、沖田艦が一発撃って効かないとわかると、その後、沖田艦だけでなく、どの艦も全くエネルギー砲を撃つことはしておりませぬ。
というわけで、ガミラス艦の装甲に関するおじさんの結論、
旧作ヤマトでは、ガミラス艦の装甲は地球艦隊の攻撃は全く効かないくらい強いという描写だが、ヤマト2199では、確かにガミラス艦の装甲は地球のエネルギー砲一発では貫通できない強度はあるが、全くダメージを与えていないというわけではないし、何回も集中放火すればついには貫通して撃沈できるということじゃあなかろうか。
はたして、その見立てが本当に正解かどうかはヤマト2199の製作スタッフが知るところにござろうが・・・・
皆さんはいかが思いまするぞな、もし? >ヤマトファンのお歴々
ちなみに、ガミラス艦のエネルギー砲が一発でたやすく地球の艦艇を次々に葬っていくのは新旧ヤマトどちらも同じでござるがな。
↑ガミラスのエネルギー砲弾を1発、胴のど真ん中に受けて轟沈するムラサメ級戦艦
あと、メ号作戦では明確な描写はないものの、キリシマの艦首に設置されておる陽電子衝撃砲。これはヤマトの主砲と同等のものだというから、1発でデストリアを一隻、撃ち方次第では2,3隻くらいのガミラス艦を一度で仕留められるのやもしれませぬなあ。
(追伸)
さいごに、TV版のヤマト2199の第1話のエンディングについて、おじさんのワガママをひとつだけお許しくだされぃ。

ほかの歌手があれ歌っても、お父ちゃん、いっこもノリノリになれへんねん!!
もう、こうなったら・・
反射衛星砲、発射ーっ!!
Posted by まほろば旅日記編集部 at 03:15
│ヤマト2199TV放送