2013年09月18日
CG版キャプテンハーロックに思うこと ~CG版ヤマトのススメ~

ヤマト2199先行上映が完結して間もない先週、キャプテンハーロックを観申した。
ご存知、松本零士先生が原作の大作アニメのCG版にござったが、これがこれが、大変素晴らしきクオリティに仕上がっておりましてのう、まさしく実写映画がごときキャラクターや画面に、藤堂おじさん、息を飲み申した。
あくまでCGアニメゆえ、ハーロックをはじめとする登場人物は俳優が演じておるわけではのうて、あくまでCGの作画なのでござるが、顔の表情や歯並び、生傷までまるで現実の人物がごとく再現されておって、アルカディア号(デスシャドウ級4番艦?)や艦隊戦場面も大、大迫力のスケールで、見る者を圧倒でござった。
まあ、絵柄は(特に美女を描かせると)抜群に上手なれどストーリー構成は・・などと昭和の昔から言われることが多き、松本先生なれど、此度のCG版キャプテンハーロック、原作とは異なりしオリジナル設定なれど、ストーリーもきちんとまとまっており、その内容もなかなかに魅力的でござって、CGで再現されし松本ワールドに心酔いたした約2時間の上映にござったよ。
松本ファンのお歴々なれば必見、少なくとも観るだけの感動は保証できましょうぞな、もし。

いやはや、あっぱれ、あっぱれ

いや~、あの松本アニメの代表作、CG版にするとかくのごとくなりにけるにや、と感心いたし候。
実写版じゃと、俳優と原作のギャップなどがあり過ぎてイメージが壊されたり(実写版ヤマトがまさしくそうじゃったな)、異星人などの実写再現化に失敗して気持ち悪いだけのキャラクターにしてしまったり(実写版ドラゴンボールがそうじゃったらしいですのぅ)・・などなど実写版にありがちな違和感など一切なく、リアルな表現と迫力を演出できており申した、CG版ハーロック。
おそらく、実在の俳優を用いてやっておったならば、きっとハーロックやヤッタランなども原作のイメージを壊さずリアルに描くことは無理じゃったろうし、異星人のミーメなど言わずもがな。
総じて、なかなか良かったでござる。先般の第7章とだけならばヤマト2199より良かった。
(おじさん個人的評価 ヤマト第7章VSハーロックCG版)
・宇宙戦艦ヤマト2199第7章:★★★
・キャプテンハーロック CG版: ★★★★★
此度のキャプテンハーロックは、まさしく、実写版にはあらねど、実写的に描くことに成功した作品にござった。
確かにハーロックは大変見ごたえがあったのじゃが、おじさん、ただキャプテンハーロックの感想のみを述べるためだけに、この″藤堂おじさんのヤマトな日記”に書いておるのではござりませぬ。ここはその名が示すごとく、ヤマト、宇宙戦艦ヤマトの話題をするブログなのでござりまするゆえな。
CG版ハーロックを見終えたる、藤堂おじさんが思うところは・・

実写版ヤマトではのうて、CG版ヤマトをやってほしかった~!!
そう、思うのでござるよ、2010年12月に上映されたキムタク主演の実写版ヤマトじゃが、実写ではのうて実在の俳優を使うのじゃのうて、CG版であったなればどれだけ多くのヤマトファンのお父ちゃんたちやおかあちゃんたちが感動の涙とともに宇宙戦艦ヤマトを喝采したことじゃろうかと。

↑ご存知、2010年12月に劇場公開されし実写版ヤマト
CG版であったならば、古代=キムタク、森雪=黒木メイサなどという原作のイメージに全く合わぬ俳優を使うこともなかったろうし、ちゃんと歯も唇もあるリアルな古代進や森雪が違和感なく描けたはずじゃろうし、CG版であれば、青い顔したガミラスのデスラー総統もドメル将軍も違和感なくリアルな人間として登場させられたはずじゃて、大勢のガミラスさんたちも変な昆虫エイリアンにされずに済んだはずじゃろうて・・
そう思うと、今更ながら惜しまれてくるのでござるよ、ほんに、ほんに・・



↑ 「これがガミラスです」などと言われた日にゃあ、さすがに原作(そして2199も)に登場するガミラスの人たちも「まったく、テロン人は我々をバカにしすぎだ!!」と怒り爆発にござろう
↑人間味あふれるガミラスさんたちもちゃんと人間として描いてあげなければ宇宙戦艦ヤマトではござりませぬ
そして、はたまた、CGであればガミラス艦隊とヤマトとの艦隊戦も迫力十分に描写できたはずじゃ。なぜなら、艦隊戦の描写はキャプテンハーロックでうまく成功しておることが宇宙戦艦ヤマトで出来ぬはずがござるまい。
う~ぬ、おじさん、CG版ハーロックを鑑賞しておって、宇宙戦艦ヤマトがこのクオリティでCG化されたならば・・3年前の実写版spacebattleshipヤマトがかようなCG版映画じゃったならばどれだけ良かったろう、と考え込んでしもうたる仕儀のござりまする。
あと、キャプテンハーロックもまた、ヤマトに劣らぬ長大なストーリー(漫画版では未完成なほどにござる)なのじゃが、そこは此度のCG版はオリジナルベースで乗り切っておるものの、それでも強引に最初から最後まですべてを描き切ろうとはせず、大事な部分にスポットを当てたうまくまとめあげたるストーリーじゃった。
宇宙戦艦ヤマトもまた、地球を抜錨してはるかイスカンダルへと往復する壮大なる旅路。それをすべて強引に2時間ほどに編集するよりは・・いやはや、此度のキャプテンハーロック、いかにして実写的に演出し、いかにして長大なストーリーを上手く2時間ベースにまとめるか、非常に良いお手本かもしれませぬ。
宇宙戦艦ヤマトのCG版映画を見てみたいと思うヤマトファンはこの藤堂おじさんだけにござろうや?
此度は、名作アニメをいかにイメージそこなわずに実写的にするか、その良き手本を示してくださった松本零士御大に感謝にござる

タグ :実写版ヤマト
Posted by まほろば旅日記編集部 at 03:18