2013年08月08日
宇宙戦艦ヤマト、その驚異的な性能(その2) ~第20話より
↑ 目標、七色星団。 今、万感の決意とともに“宇宙の狼”たちがゆく・・
気高きは勝利の意志 示せ、あまねく宇宙に
理想つらぬく愛 神の加護は われらとともにあり続けん
ガーレ、フェゼロン
誇りある鋼(はがね)の国家
第20話は、七色星団での戦い、まさしくガミラスの猛将ドメルとヤマトの決戦であり、真剣勝負にござる。
ドメル将軍、与えられた駒は自身の超弩級艦以外は4隻とも旧式の老朽空母じゃが、そこはやはり百戦錬磨の名将ゆえ、様々な奇策・名策で、ヤマトを翻弄しつくします。
《ドメル軍の猛攻に翻弄されるヤマト》

↑ ガミラス艦載機の集中砲火を受けるヤマト

↑ バーガー率いる艦上攻撃機の猛攻で次々と主砲も大破

↑ 特殊削岩弾に波動砲口を封じられ、内部から爆破される危機に

↑ ガミラスの雷撃機による大型ミサイル攻撃

↑ 大型ミサイルの集中砲火を受けるヤマト
いかがにござるか、お歴々
これを見て、「ああ、ヤマトがやられまくっておる


ちなみに、おじさんは、後者の印象が強うござる。
確かに、これほどの集中砲火を受けて、浅からぬダメージを次々に受けて、ヤマト沈没の危機には違いないのでござるが、むしろ今はヤマトのかけ離れた防御度に驚く気持ちが強うござる。もっとも、39年前に旧作で七色星団の決戦をテレビ観賞したときには、ヤマトがけちょんけちょんにやられまくっておる!という危機的な緊張感を持ったものじゃが、此度のリメイクでは不思議と、やられる危機感よりはヤマトの頑強さが印象付けられてしもうた。

↑これほどの猛攻を受けてなお、沈まずに航行し続ける宇宙戦艦ヤマト、その頑健さは驚異的ではござらぬか
かたや、それに対して紹介いたしたきものは
↓↓↓多層式航宙母艦バルグレイ

劇中で、たった一機のコスモファルコンによって撃沈される巨艦バルグレイにござる。多数のダメージを受けながらも驚異の集中砲火に耐え切ったヤマトとは、実に対照的な姿にござる。
事実上、4発の小型ミサイルを受けて、炎上大破してゆく姿は、大型空母にしてはあまりにあっけなきものがござったろう。
ただ、前世代型の旧式艦であったこと、戦闘艦というよりはむしろ輸送艦という性格を考慮しますれば、イスカンダルの技術援助で出来た最新機種の前ではこんなものやもしれぬが・・
いや、おじさんが言いたきことは、バルグレイのあまりの脆さは旧式艦だった等の考慮すべき事情があるじゃろが、だいたいの標準的な艦はある程度の集中砲火を受ければ確実に沈むのが普通じゃ(それはガミラス最大のゼルグード級超弩級戦艦も同じ)と考えられるゆえ、ヤマトのあのしぶとさは宇宙標準(あるいはガミラス標準)から見ても、相当かけ離れた強靭さじゃといえるということでござる。
《ついに決戦、ヤマトvsドメラーズIII》

全門斉射!!

↑ドメラーズの砲撃が一発、ヤマトの横腹に命中
並の主力級戦艦であれば、この一撃で貫かれて大爆発、撃沈はずじゃろうに・・ほんにヤマトは・・・・

↑ヤマトの主砲音が唸る
バシシーン、バシシーン・・

↑ヤマトの砲撃は二発、ドメラーズに命中
う〜ぬ、ドメラーズよりもヤマトの砲撃の命中率が高いようにござる。
ドメラーズの巨体が裏目に出て、砲撃がその分、当たりやすいようじゃが、ヤマトの砲撃が当たりやすい理由はそれだけじゃろうかと、おじさんは思うてござる。
ヤマトの主砲は訓練された砲雷班が担うわけじゃが、果たして、ドメラーズの砲塔はヤマトと同じく人が直接操縦しておるのか甚だ疑問にござる。案外、ドメラーズの場合は艦橋からの遠隔確認だけで殆どコンピュータが自動射撃しておるのではござらぬのか。そのあたり如何なシステムになっておるのか知りたいところではござる。
とはいえ、ドメラーズもやはり強靭なり。まずはヤマト主砲の集中砲火に耐え申した。

↑兵装の種類の豊富さもヤマトの特筆すべき点
残った火力を敵艦に集中!!

↑ 類焼を拡大させつつイオン乱流に巻きこまれゆくドメラーズIII


ヤマトとの砲雷激戦は、命中率が高かったヤマト有利に展開。撃ち合いに気を取られておったドメラーズは、気づかぬうちにイオン乱流に巻き込まれ、この勝負はヤマトの勝利に終わり申した。
なんと、ヤマトが倍以上の大きさを誇る超弩級ドメラーズに打ち勝ったのじゃ

はたまた、ガミラス最新鋭、最強のはずのゼルグード級戦艦ドメラーズが敗れ去る結果になろうとは・・これまた衝撃


オレは誘い込まれたのか・・
痛恨の表情をありありとにじませながらも、名将ドメルはヤマトとの一騎打ちに敗北したことを、潔く認めたのじゃろう・・
そして、心の中でもう一度、叫んだに相違ござらぬ、
“ヤマト侮りがたし”
と。
ガミラスによって滅亡寸前にまで追い詰められたはずのテロンで造られた切り札、宇宙戦艦ヤマト。
沖田艦長の、宇宙物理の知識を生かした巧妙な作戦による勝利でもあったが、宇宙戦艦ヤマトが、ガミラス最大最強を誇るゼルグード超弩級戦艦よりも強力じゃということを実証した一騎打ちじゃった。
さらに、それだけで終わらぬかったことは、旧作を知る、先行上映を見たお歴々がご存じのとおり

↑ ドメル、命を賭しての最後の自爆攻撃
あれだけの集中砲火を浴びた後で、傷だらけのヤマトはさらにドメルの自爆にも耐え申した。
いくら波動防壁があったからとはいえ、ドメルの自爆にも耐え抜いた艦なのじゃから、ヤマトの頑強な艦体はやはり尋常にはあらず。
あの、ドメラーズでさえ、ヤマトの主砲の集中砲火を幾度も浴び続ければ炎上、爆沈した(もちろんイオン乱流もあったが)のじゃから、ヤマトの頑健性はなおさら驚異的。

↑ それでもヤマトは沈められなかった・・
まさしく、
“ヤマト侮りがたし”
最初の戦いでそう見抜いたドメルの目に狂いはなかったというしかあるまい。
この期に及んでは、ドメルだけではのうて、デスラー総統をはじめガミラス首脳陣はこぞってそう実感し、猛将ドメルと超弩級艦ドメラーズを倒したヤマトに恐れおののいたのではあるまいか。
Posted by まほろば旅日記編集部 at 04:28