2012年12月18日

巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死

巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死

藤堂でございます。

先週の土曜、12月8日の夜、NHKで上のような特番がありました。

宇宙戦艦ヤマトが好きな、藤堂おじさんとしてはやはり気になるところではありましたゆえ、視聴いたしましてございます。


1945年当時の様子を再現したドラマを交えながら、戦艦大和から生還された数少ない方々の証言でつづるドキュメンタリーにござりました。


大和最後の瞬間に居合わせた当時乗組員の方々による詳細な証言は、壮絶そのものにござりました。

当時を知る由もなき、この藤堂おじさんも、迫真の証言と事実に、若きころ観た宇宙戦艦ヤマト(もちろん旧作ですぞ)が自沈するシーンをダブらせて、思わず目頭が熱くなった仕儀。



1945年は戦艦大和の最後の旅路であるならば、
2203年、宇宙戦艦ヤマトもまた最後の出撃へと旅立った・・・・from 宇宙戦艦ヤマト完結編
巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死
巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死
巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死

いやはや失礼、いきなり旧作ヤマトの完結編の話題でござりまする。

この、宇宙戦艦ヤマト完結編においては、黄泉がえった(?)ヤマト初代艦長、沖田十三の指揮のもと、ヤマトは地球水没を企てるディンギル星人相手に激闘を繰り広げ、最後には水惑星アクエリアスによる水没から地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトと沖田艦長がアクエリアスの水柱に向けて自爆。壮絶な最後と引き換えに地球を守るという、何とも悲しき結末でござりました(泣)

巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死
巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死
↑壮絶な戦いを次々に乗り越えたにもかかわらず、ヤマトはとうとう水惑星アクエリアスのワープを阻止できなかった

・・・ヤマト、万策尽きる

巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死
↑「沖田くん、君は最善を尽くしてくれた・・・」そして、そういう藤堂長官に、まだ絶望はしていないと伝える沖田艦長

この上、どんな策があるというのか!?

そして、その答えは、“ヤマトを爆破させてアクエリアスの水柱を断ち切り、これまで何度も地球の危機を救ってきた宇宙戦艦ヤマトはそこで沈没する”というもの

沖田艦長が、そして古代進が断腸の思いで決意した後、ヤマトの最後へと向けて一気に人間ドラマも急展開するのでございます。

巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死

私は・・・

・・・この手でヤマトを爆破するなんてとても・・・

・・・しかし、それだけが地球を救う方法なら・・艦長。



巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死

はっははははは・・・大きくなったなぁ、古代

お前のおかげで、私も決心がついたよ。

・・・だがな、古代、誰が波動砲の引き金を引くんだ



巨大戦艦 大和 ~乗組員が見つめた生と死


ああ、沖田艦長と古代進は、血のつながりはないものの、まさに父と子の絆で固く結ばれているのだなと実感させる名シーンのあと、自分がヤマトと運命を共にするから若いお前は森雪とともに人生を歩めと古代を諭すわけでございまするが、その後の経緯は、下記の過去記事をもご参照くだされ。

・オレ、ヤマトがなければダメなんだよ(2011年2月19日)

そして、



2203年、宇宙戦艦ヤマト、アクエリアスの海に自沈

ガミラスの遊星爆撃で赤茶けた地球上、干上がった坊岬沖海底の戦艦大和の残骸から蘇ってから4年。

そして、1945年4月7日の沈没から258年後。二度目の沈没。


(特に、旧作をリアルで知らぬ若いヤマトファンの方々へ)ヤマト自沈のシーン、動画をごらんあれ

当時多くの日本人の涙を誘った、さらば宇宙戦艦ヤマト(1978年)よりむしろ、宇宙戦艦ヤマト完結編(1983年)で、不覚にも大粒の涙を流してしまい、横でそれを見ていた後に妻となる女性の憐憫(ヒンシュク?)を大いに買ってしまった経歴がある、当時青年だったこの藤堂おじさん。

そんなおじさんゆえの独りよがりなのかもしれぬが、12月8日の戦艦大和沈没のドキュメンタリーを見ていて、この旧作ヤマトの完結編のストーリーが脳裏をよきったのでござりまする。

バカモノ、現実の戦艦大和とアニメの世界だけの架空の宇宙戦艦ヤマトを一緒にするとは不届千万

そのようなお叱りも多々受けるでござろうが、誠に申し訳ござらぬが人生の青春時代をヤマトに強く感化された小生にとっては、たとえアニメであっても、人生の折に触れて、沖田艦長の名言や古代進や森雪、島大介たちの葛藤、そして大ガミラスのデスラー総統の生き様なども、どうしても頭の中に甦ってくるのでござりまする。

此度、リメイクのヤマト2199も含め宇宙戦艦ヤマトというもの自体、悲痛な決意で沖縄近海へと向かった巨大戦艦大和に対する、一種のリスペクトであり、慰霊であるのではなかろうか!?





(追伸)此度は、久方ぶりに旧作ヤマトをメインの話題でござったが、次回はまたまたヤマト2199の話題に戻りましょうぞ、第4章のPVも公開されておることですしのう。


Posted by まほろば旅日記編集部 at 03:15
この記事へのコメント
藤堂さん,こんばんわ
  最近また,「倭しうるはし」のほうの更新が滞って申し訳ないです(ネタはいろいろとあるんですが,論文のほうが・・・・・)

宇宙戦艦ヤマトの完結編,自分も大学生のころにビデオで見て泣いてしまいました。
 自分は,ヤマトのリアル世代ではありませんが,宇宙戦艦ヤマトのシリーズは,どれも心情に訴えかけるようなものがあります。
 沖田艦長は本当に偉大な人ですよね。一度はガミラス戦役の果てに地球を目前に「何もかもみな懐かしい」と逝ってしまわれ,そしてまた完結編では再び地球を救うためだけにヤマトに戻り,そして二度目の死と引き換えになどと思えてしまい,偉大さを感じるとともにやりきれないものも感じます。
 藤堂さんの今回の記事を見て,何だかこみ上げてくるものがあり,コメントしました。
Posted by KI at 2012年12月19日 00:49